ラモーンズはクズ

著者: Steve Morrissey

日本語訳: yomoyomo


以下の文章は、Steve Morrissey による Ramones are Rubbish(1976年の Melody Maker に掲載された文章。Dangerous Minds を底本とした)の日本語訳を著者の許諾を得ずに公開するものである。


ラモーンズは劣化した何の才能もない傲慢な最新バンドで、目下のところその最も顕著な業績と言えるのは、ニューヨーク市の境界を越えられたことで、それは純粋にラモーンズがロックミュージックにとって天の恵みだと多くのプレスが書き立てて納得させたからだ。

彼らは騙された大勢のファンの安直で誇大な称賛に迎えられている。音楽的には何の繊細さも変化も持ち合わせておらず、そのルールはできるだけ無能であること。

アメリカはニューヨークの若者を投影していると思われているバンドとして、郊外生活、アンチ体制順応主義、セックスと闘争とか何であれ、彼は無残にもやり損なっている。そして現実的に見て、彼らの不完全さは大成功を収めている。

ラモーンズを聞くとストゥージズがコンサートマスターに思えるが、彼らの耳障りな音楽が唯一収まるのは、彼らにとってきっとおなじみな汗くさいマンハッタンのバーだろう。

ニューヨーク・ドールズやパティ・スミスは、ニューヨークのたまり場や貧民街にひしめく活気があることを示したし、彼らはニューヨークのクラブシーンから生まれた称賛に値する唯一のアクトである。ラモーンズはそれとは何の関係もなく、何ら加えるものもまったくないのだから、きちんと忘れ去られるべきだ。――スティーヴ・モリッシー、キングス・ロード、ストレトフォード、マンチェスター。


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初出公開: 2012年10月01日、 最終更新日: 2012年10月01日
著者: Steve Morrissey
日本語訳: yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)