Amazon における REST vs. SOAP

著者: Tim O'Reilly

日本語訳: yomoyomo


以下の文章は、Tim O'Reilly による REST vs. SOAP at Amazon の日本語訳である。

本翻訳文書については、Shiro Kawai さんに誤訳の訂正を頂きました。ありがとうございました。


私は最近、syndic8 を作り、現在は Amazon でチーフ・ウェブサービス・エバンジェリストを務める Jeff Barr と話をした。彼は面白い話を教えてくれた。Amazon はウェブサービスに SOAPREST インタフェースの両方を採用しているが、その利用の85%は REST インタフェースだというのだ。SOAP スタックに関して企業が熱心に行っている誇大宣伝にもかかわらず、これは REST のよりシンプルなアプローチを開発者が好んでいることの動かしがたい証拠である(SOAP を使ったほうがよい複雑なアプリケーションがたくさんあることは知っているが、私はいつだって参入障壁が低く、草の根で採用される技術を好んできたし、シンプルな XML over HTTP のアプローチが勝利をもらたす組み合わせであると思う)。

Amazon のウェブサービスは栄えているコミュニティを惹きつけてきた。利用者は Amazon が提供するのに代わるインタフェースを構築し、結果として生じた売り上げにおける Amazon アソシエイツの手数料を徴収することで現実にお金を稼いでおり、ユーザが同意すればトランザクションの一定割合をそのサイト所有者のアソシエイト ID でなくツール開発者のアソシエイト ID を利用するという創造的なビジネスモデルを考え付いたツール開発者さえいる。クールじゃないか。

Amazon は、O'Reilly Emerging Technologies Conference において、4月22日に無料の終日ウェブサービス・ワークショップを開く。このイベントは、(50名限定ではあるが)カンファレンスに登録してない人たちにも開放されている。


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初出公開: 2003年04月11日、 最終更新日: 2003年11月03日
著者: Tim O'Reilly
日本語訳: yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)
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