インターネットの10の法則
著者: Anil Dash
日本語訳: yomoyomo
以下の文章は、Anil Dash による 10 Rules of Internet の日本語訳である。
テクノロジーに何年も携わる中で、私もいくつか学んだことがある。人に話をするときにこれらの教訓をよく繰り返すようになったので、そうしたものを集めておけば、必要になったときに人にリンクを送れると思った次第である。
- 十分な時間があれば、楽譜を作成可能なものはなんであれ YouTube でスーパーマリオのテーマ曲を演奏するのに使われる。
- その反応から判断するに、インターネット上で可能なもっとも卑劣なことは、本当に優れたソフトウェアをただであげてしまうことである。
- 以下の三つのものは決してまともに動かない:ボイスチャット、プリンター、プロジェクター。
- 一度あるウェブコミュニティがある人物、話題、アイデアを嫌うと決めたら、そこでの会話はアイデアの批判から、誰が一番痛烈な非難ができるかの競争になってしまう。(失敗の法則を参照)
- どんな電子通信の新形態も、最初は取るに足らない価値のないものと片付けられるが、それが大規模な成果をあげてからは、分かりきった退屈なものと言われるようになる。
- あなたのウェブサイトがゴミだらけなら、それはあなたの責任だ。(この話題についての投稿を参照)
- ほとんどのウェブサイトが「私はこれが好き」と「これは良い」を同じに扱うことが、インターネット上の大半の人が「私はこれが好きじゃない」と「これは良くない」を区別しないことにつながっている。
- 企業や産業はテクノロジーによって事業に変化を直面すると、その社会的な基盤を理解しようとするのでなく、自分たちの仕事の道徳的な重要性でもって変化の必要性に反論しようとする。
- 人はインターネットにおいて自分の名前で金星をあげるためなら山をも動かす。
- インターネットで人から有益なフィードバックをもらう唯一の方法は、結論の出ない質問ではなく、ちゃんと答えられる質問をすることだ。
インターネット内外で等しく通用するおまけの法則:
- 論理に対して感情で反論するなかれ。感情に対して論理を使って反論するのも然り。
- 我々は他人の、自分たちの中にあるのに気付いていないところを一番嫌う。(それはこのブログを始めた14年前に書いたことだ)
初出公開: 2014年04月20日、 最終更新日: 2014年04月20日
著者: Anil Dash
日本語訳: yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)
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