「DVDCA と大きな嘘」関連リンク集


 まず「DVDCA と大きな嘘」を訳出するにあたり参考にしたニュースソースを、訳文公開後のニュース記事も含めて以下に示しておく。

ITmedia

HotWired

 次に DVD 本体についてであるが、一言で DVD と言ってもオーディオ、ヴィジュアルにまたがる幅の広い規格なので、CSS などの技術も含め、DVD FAQ の日本語版をまず参照いただきたい・・・のだが、肝腎要の DeCSS についての記述を日和ったのか訳していない。その部分を渡辺尊紀さんが訳されているのでそちらをご一読を。

 ネットワーク上での暗号使用についての問題(各国の暗号政策、(輸出、個人による使用)規制、(キーリカバリなどの)政策など)について日本語で読める情報源としては、山根信二氏のページが傑出している。本文を訳出する際も、山根氏の文章をかなり参考にさせていただいたし、訳文公開後山根氏からは丁寧にご教示いただいた。心から感謝したい。

 あと DVD の暗号問題からは少しずれるが、米国政府のキーリカバリ政策について詳細な分析と厳しい批判を加えているのが、"The Risks Of Key Recovery, Key Escrow, And Trusted Third-Party Encryption" である。著者に、本文・訳注で名前が登場する Schneier、Gilmore に加え、Ronald L. Rivest(RSA 公開鍵暗号方式の R の人)、Whitfield Diffie(Diffie-Hellman 鍵交換方式の人)などの暗号研究者、開発者の第一人者が名前を連ねる非常に貴重な論文である。山形浩生氏が「キーリカバリ、キーエスクロウ、第三者信託方式による暗号のリスク」として翻訳されているので、こちらも是非ごらんいただきたい。本文中の「キーエスクロウ」のことも、これを読んでいただければ理解できると思います。

最後になるが、ESR は「DVDCA と大きな嘘」の続編とも言える「二つの代表を巡る大嘘」、DVD 訴訟に関する OSI 代表としての声明「Open Source Initiative は DVDCCA による中傷を否認する」を書いている。前者においては、DeCSS に加え、急速に普及したファイル交換アプリケーションの Napster(Gnutella)を俎上に上げている。内容には疑問点も多いが、ご一読をおすすめします。


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初出公開: 2000年01月14日、 最終更新日: 2004年01月10日
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